メガネの田中グループでは、社員一人ひとりの個性や強みを、お互いに認めて活かしあう、ダイバーシティ&インクルージョン(以下D&I)を経営戦略の一つに掲げています。多様な人材が活躍することでお客様の幅広いニーズに応えることができ、多様な視点を持つことで新しいアイデアやイノベーションが生まれると信じているからです。社員にとってもD&Iの実現はメリットがあります。自分の強みを存分に生かせて、いきいき活躍できる職場づくりを目指しています。
ジェンダーダイバーシティ
「ジェンダー平等」は、「SDGs(持続可能な開発目標)17の目標」の目標5にも掲げられた重要課題です。メガネの田中では2030年度までに女性管理職比率を30%に引き上げることを目標に掲げています。推進にあたっては、公平かつ公正な採用活動、実績ベースの評価制度や、社員啓発などを行っています。
現在の状況は、全従業員に占める女性比率が約47%であるのに対し、管理職では15%と大きく改善の余地が残っています。グループ企業の中では、本社部門であるメガネの田中ホールディングス(株)が最も高く、約46%です。(2025年3月末現在)
目標: 2030年度までに、メガネの田中グループの管理職に占める女性比率30%を目指します。
実績: 15.0%(2025年3月末現在)
D&I推進への主な取り組み
※主にメガネの田中チェーン、聞こえの田中、メガネの田中ホールディングスの事例
1)研修による社員の意識向上とスキル育成
e-ラーニングによる必修研修や、階層別研修のカリキュラムに組み込むなど、社員がD&Iの本質を理解し、職場で実践するためのスキルを獲得する機会を作っています。
2022年度から毎年実施している「次世代リーダー研修(6か月コース)」には、女性社員の積極的な参加を促しています。女性管理職が少ない部門では、女性社員が管理職として働く自分をイメージしたり、管理職を目指す気持ちを持つことが難しい面があります。他部門の社員とも交流し、自身の新たな可能性に気づく機会の提供にもなっています。

2)他業種からの転職、外国人社員など、幅広いバックグラウンドを持つ人材活用
小売部門であるメガネの田中チェーン(株)を中心に新卒採用を積極的に進める一方で、近年では中途採用にも力を入れています。他業界で培った経験は当社に新しい視点や方法をもたらし、お客様により広く、深いお客様満足をご提供できるきっかけとなっています。
また国籍に関わらず優秀な人材の採用を行っており、外国人社員も活躍しています。海外からのお客さまの接客や、海外取引先とのビジネス等、語学力を生かす仕事はもちろん、異なる文化から得られる視点やアイデアが社内に刺激を与えています。
3) 職場環境の充実
メガネの田中/聞こえの田中では、お客様を準備万端でお迎えできるよう、サービス品質向上を目的に「ご来店予約」を推進していますが、副次的効果として、社員の勤務時間の管理・調整にも役立っています。今後もさらに推進することで、顧客満足と社員のワーク・ライフバランス向上の両立を目指していきます。