【ジェンダーダイバーシティ】2030年に向けて女性リーダーが活躍できる企業文化を醸成

メガネの田中グループでは、一人ひとりが持つ個性や強みを、お互いに認めて活かしあう、ダイバーシティ&インクルージョン(以下D&I)を経営戦略の一つとしています。多様な人材が活躍する組織をつくることで、多様なお客様のニーズに応えることができ、新たな視点やアイデアからイノベーションが生まれ、すべての社員が自分の強みを存分に生かして、いきいき活躍できると考えているからです。

中でも、ジェンダーダイバーシティに関しては、公平かつ公正な採用活動、実績ベースの評価制度や、社員啓発などの取り組みにより、本社部門であるメガネの田中ホールディングス(株)の女性管理職比率は、現在40%前後です。しかしグループ全体では15.6%と、まだ改善の余地が残っています。「ジェンダー平等」は、「SDGs(持続可能な開発目標)」の目標5にも掲げられた課題であり、メガネの田中では、2030年度までに女性管理職比率を30%に引き上げることを目標に、グループ全体として取り組みを続けています。

目標
2030年度までに、メガネの田中グループの管理職に占める女性比率30%を目指します。

実績
15.6%(2024年3月現在)

会社としての主な取り組み ※主にメガネの田中チェーン、ホールディングスの事例

1)研修による社員の意識向上とスキル育成

e-ラーニングによる必修研修や、階層別研修のカリキュラムに組み込むなど、社員がD&Iの本質を理解し、職場で実践するためのスキルを獲得する機会を作っています。

女性管理職がまだ少ない組織では、女性社員が、管理職を目指すモチベーションを持ったり、管理職として働く自分をイメージすることが難しい面があります。2022年度にスタートした「次世代リーダー研修(6か月コース)」では、外国人社員や、グループ傘下のレンズ・メガネ製造会社の社員も参加し、キャリアを自ら構築することの大切さと方法を、多様な仲間と一緒に学びました(写真)。

また、営業部門の全社員を対象に、職場におけるアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)を10人ほどのグループで語り合うワークショップを行いました。

2)職場環境面の充実
2020年度から、お客様サービスの品質向上を目的に「ご来店予約」を積極的に推進していますが、副次的効果として、社員の勤務時間の管理・調整にも役立っています。今後も予約制度を推進することで、顧客満足と社員のワーク・ライフバランス向上の両方を目指していきます。

部署横断的な取り組み「ダイバーシティ・プロジェクト」

社長直轄の「ダイバーシティ・プロジェクト」では、様々な部署、様々な年代、外国人社員も含む従業員が集まって、いかにお互いの価値を認め活かしあえるか、マイノリティ(少数派)の社員が抱える悩みの解決などを目指しています。女性社員の活躍促進についても、これまで「先輩ママから学ぶワーキングマザー応援セッション」や、営業部門で管理職を目指す女性を対象にしたワークショップなどを行ってきました。

これまでの活動は営業部門が中心でしたが、2022年度は間接部門での活動を増やしました。D&Iを推進するためには、まず自分自身を知り、相手を知ることが必要だという考えから、間接部門の従業員を対象に「D&Iを語る会」を開催。少人数グループに分かれて、自分の中のアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)を自覚し、相手を知るために能動的に動くことの大切さを学びました。今後は他のグループ会社へも活動を広げ、より幅広いD&Iを実現したいと考えています。

プロジェクトリーダー・ 榎園さとみ (営業部 広島中エリアマネジャー)のコメント
「多様性を認めるだけではなく、活用するためには、一人ひとりが自分の中のアンコンシャスバイアスを自覚し、周りの人を理解しようと自ら行動を起こすことが重要だと、これまでの活動から学びました。働き方や管理職のあるべき姿を、過去の経験や一般論に頼らず、社員自らが考えて実現できるよう、活動を続けていきたいと思います」