- 1【補聴器の値段】機能や種類で大きく違う
- 2価格帯によって異なるメリット、デメリット
- 3補聴器は定期メンテナンスが必要!購入前の体験サービスやサブスクも登場
- 4「日本初」補聴器のサブスクのメリットとは?補聴器のご相談はメガネの田中・聞こえの田中へ
- 5まとめ
- 6一番大切なことは「聞こえたい」願い
お困りごとがあればお近くの店舗でご相談ください
「友達と話していて聞き返すことがよくある」「車に気づかずヒヤッとした」という経験はありませんか?
あるいは「実家のテレビの音量が大きい」「親を呼んでも気づかない」など、ご家族の聞こえで困っている方もいるのではないでしょうか。
補聴器の購入を考えているものの価格の高さが気になって、購入に踏み切れない方もいるかもしれません。
ここでは、補聴器の値段はどれくらいなのか、高くなる理由や補聴器の種類、選び方を解説します。また、最近登場した補聴器のサブスクリプションともいえる定額ケアサービスについても詳しく紹介します。
【補聴器の値段】機能や種類で大きく違う
補聴器の購入を考えている方がまず気になるのが値段です。「どうして高いのか?」「安いものだとよく聞こえないのだろうか?」など悩みもいろいろでしょう。ここでは、補聴器の一般的な値段や種類、高くなる理由を解説します。
補聴器が高額なのは医療機器のため
補聴器とは、日常生活で会話が聞き取りづらくなった人が人の声を聞きやすくするために利用します。補聴器がイヤホンや電気製品と大きく異なるのは、「医薬品医療機器等法」に定められた医療機器だという点です。
「高い」というイメージを持たれることの多い補聴器ですが、CTスキャンやペースメーカーなどと同じ医療機器だと考えると印象も変わるのではないでしょうか。健康保険でカバーできる国もありますが、日本では健康保険でカバーできない点も高額になる理由に挙げられます。
実際の販売価格は、補聴器の形状やサイズ、機能によって3万~50万円台とかなり幅があります。小型で高性能のもの、また充電機能やスマホなどと連動させて音楽を楽しむなどより便利に使えるなどの最新の補聴器ほど高額になります。また、メーカーや販売店によっては補聴器の値段表示は片耳の場合があるので、両耳分を購入するなら2倍になる点も押さえておきましょう。これはメガネのレンズを両方入れるのと同じように、病気などの特別な場合を除き左右の耳に補聴器を付けるのが一般的であり、また両方の耳で聞くことにより周囲の音が立体的=自然に聞こえるだけでなく、たとえば「両自分を買うと高いから・片側だけでも生活はできるから」といった理由で片耳装用をしてしまうと左右の聴力バランスが崩れ、結果的に聴力が悪化したり音を処理する脳に負荷がかかるなどの悪影響が考えられるため、両耳装用が基本と考えてください。
通信販売などで5,000~1万5,000円程度のものを見かけた人もいるかもしれません。見た目は補聴器と似ていますが、これらの多くは「集音器」などの名称で販売されているもので補聴器ではありません。集音器とは単に人の声や周囲の音を大きくするもので、使う人に合わせた調整ができないことや、医療機器として安心安全に使うための設計や認証・品質管理がされていないものです。
補聴器は身体の一部の機能を助けるデジタル技術を利用した精密な医療機器なので、突然の大きな音を抑制したり、一昔前の補聴器に見られた「ピーピー、キーン」という音を抑制するハウリング防止機能や、騒音のなかで人の声を聞き取りやすくする機能などさまざまな機能があります。専門家がカウンセリングを行い、個々に応じた機器の選定や音の調整が可能なので、使う人の聴力や生活環境に合わせてきめ細かな調整ができます。
耳穴型・耳掛け型・ポケット型それぞれの価格帯
補聴器の形状やサイズはさまざまですが、特徴から以下の3タイプに分けられます。それぞれの特徴と価格帯を簡単に紹介します。
耳掛け型
補聴器本体を耳の後ろに掛けて使用するタイプの補聴器で、多くの場合最新の技術が真っ先に投入される性能的に優れたものが多いタイプです。価格帯は片耳で10万円以下~50万円台。耳の型をとる必要がないためすぐに使用でき、耳への圧迫感が非常に低いため付け心地もよく、現在最も普及しています。最新のものはメガネやマスクの着用を考慮して非常にコンパクト・スリムに作られており、充電機能も標準的になってきました。またこのタイプには一般的なものから難聴度の高い方向けの高出力用など選択肢が非常に多いのも特徴です。
耳穴型
耳の穴にはめ込んで使うタイプの補聴器です。価格帯は片耳で10万円以下~50万円台。一般的には使用する人の耳の型をとって作成するオーダーメイドですが、そうでない製品もあります。補聴器をしていることがわからないほど超小型のものなどいろいろな製品があります。充電機能をもつものも増えてきています。
ポケット型
補聴器本体はポケットに入れ、イヤホンで使用するポケットラジオのような形状の補聴器です。価格は他と比べると低価格で数万円程度からあります。耳掛け型や耳穴型などの超小型化が難しかったころの旧式製品が多く、現在はあまり一般的ではありません。音を拾うマイクが耳のそばについていないことも多く、マイクがついている本体を音のする方向に向けるなど、利便性にも劣ります。ただし寝たきりの方などで耳に補聴器を装用することが困難な場合には使用を考えてもよいかもしれません。
価格帯によって異なるメリット、デメリット
補聴器を購入したものの、いつの間にか使用しなくなってしまったというケースをよく聞きます。その原因として、自分に合わない補聴器を購入してしまった、値段の安さだけを見て購入してしまったなどが考えられます。補聴器を活用して生活の質を向上させるためには、補聴器の特徴や使い方をよく知って購入する必要があります。ここでは価格帯ごとにどのようなメリット、デメリットがあるのかを紹介します。
通信販売などで買える低価格帯のメリット、デメリット
通信販売などで数万円程度でも買える補聴器のメリットとデメリットを見てみましょう。
メリット
・通信販売やインターネットショップなどで手軽に購入が可能
・外出が難しい場合でも購入できる
・価格によってはある程度のハウリング抑制機能がある製品もある
・価格によってはある程度の音質調整機能があるものもある
デメリット
・自分に合うかどうか買って試すまで分からない
・音質調整が十分にできないものが多く、有意義な補聴効果が得られにくい
・雑音やピーピー音(ハウリング音)が鳴って使いにく場合がある
・使い方が分からないときに相談しにくい
厚生労働省から医療機器としての認証を得ていない
専門店などで買える普及価格帯のメリット、デメリット
専門店などで買える片耳~20万円程度の補聴器には以下のメリット、デメリットがあります。
メリット
・聴力測定を受けて自分の耳の状態を把握できる
・自分の聴力や耳の形に合わせた形状の補聴器をおすすめしてもらえる
・購入後の相談、聞こえの調整などアフターフォローが受けられる
・周りの音環境を感知して、補聴器が自動で音の調節をするなどの機能がある
デメリット
・基本的には前世代の技術を用いたものが多く、全般的な性能は高価格帯に劣る
補聴器を購入するためには店舗に来店する必要がある
・近所に専門店がない場合は購入が難しい
・雑音や音量調整などの切り替えが自動でできず、自分でしなければならないものもある
専門店などで買える高価格帯のメリット、デメリット
専門店などで買える片耳21万円以上の補聴器には以下のメリット、デメリットがあります。
メリット
・高価格になればなるほど最新技術が用いられており、聞こえやすさや使いやすさ、デザインなどにも妥協がない
・周りの音環境を感知して、補聴器が自動で音の調節・好みの音を学習するAI技術などの最新デジタル技術が搭載されている
充電機能だけでなく、スマホなどと連動させて音楽を楽しんだり、道案内や音声入力で連携している家電を操作したり、ハンズフリー通話、万が一無くした際にスマホで探すなどの便利な機能が搭載されている
デメリット
・補聴器を購入するためには店舗に来店する必要がある
・近所に専門店がない場合は購入が難しい
・高額である
補聴器は定期メンテナンスが必要!購入前の体験サービスやサブスクも登場
補聴器は精密な医療機器であるため、アフターフォローがきちんと受けられるところで購入することをおすすめします。ここでは補聴器を選ぶ際の注意点や最近登場した新サービスを紹介します。
補聴器の選び方で大切なこと
補聴器は自分に合ったものを選ぶことが何よりも大切です。
補聴器を買う際に知っておいてほしいことは、購入後も聞こえの微調整を続けていくのが一般的だということです。耳の形状や聞こえ方、聴力は人によって異なるため、購入した補聴器がすぐにフィットするのはまれです。一般的に購入後も微調整を繰り返しながらその方にとって使いやすい機器にしていきます。補聴器を使い始めてからしっかり聞こえるようになるまで、2~3ヵ月かかるといわれています。
このように、補聴器は購入後も定期的な調整、メンテナンスが必要なので、アフターフォローが十分に受けられる専門店で購入するのがおすすめです。
専門店で購入する場合、まず、専門家によるカウンセリングをまず受けます。その後、聴力測定や生活環境などのヒアリングを経て、その方に合った補聴器を選択します。試聴や調整をして合わない場合は、他の補聴器を試すなどして最終的にフィットするものを決定します。
メガネの田中・聞こえの田中では補聴器に関するさまざまなご相談が可能です。
補聴器は高額であり、その人に合わなければせっかく購入しても使われないケースもあることから、最近増えているのが、レンタルサービスや体験サービスです。購入する前に、1カ月ほど補聴器装着の体験ができるため自分に合ったものを見つけやすいと評判です。
また、日本初の補聴器サブスクリプションともいえる定額ケアサービスも登場しました。これについては、次で詳しく紹介します。
「日本初」補聴器のサブスクのメリットとは?補聴器のご相談はメガネの田中・聞こえの田中へ
全国に約110店舗を展開しているメガネの田中・聞こえの田中では、「聞こえ(補聴器)の定額ケア」を始めました。高額になりがちな補聴器を月額2,980円~の定額で利用できるサービスです。メリットとして以下が挙げられます。
・3年ごとの契約更新で新しい器種へ交換
・月々の定額払いなので出費が抑えられる
・無償修理保証付き
・電池や消耗品の交換が無料
・アフターサポートも万全
・補聴器のケアを来店しなくても自宅で受けることができる
なお、メガネの田中・聞こえの田中では、1か月3,300円の聞こえの体験コースもあります。詳細は以下で詳しく紹介しています。
まとめ
補聴器の利用を考えてはいるものの、値段が気になって躊躇していた方に向けて、補聴器の値段はどれくらいなのか、また、高くなる理由、補聴器の種類、選び方を紹介しました。最近登場した補聴器の定額ケアサービスはお得に補聴器を利用できる新サービスです。
補聴器選びでは自分に合った補聴器を選ぶことが何よりも大切です。きちんとしたアフターサービスが受けられる専門店で、後悔のない補聴器選びをするための参考にしてください。
一番大切なことは「聞こえたい」願い
補聴器の利用、すなわち聞こえケアにより、より豊かな毎日を送るに当たって最も大切なことを最後にお話しします。それは使用する方ご自身が「聞こえたい、もっと聞きたい、もっと話したい!」と、聞こえのケアをジブンゴトとして前向きに考えられていること、すなわちモチベーションが大切です。誰かにつけるように言われたから仕方なくつけているなど、ジブンゴト化されていない方は、往々にしていづれ使わなくなる、場合によっては補聴器や聞くこと自体がおっくうになり、むしろ逆効果となるリスクがあります。私たちメガネの田中・聞こえの田中では、カウンセリングや聞こえの体験コースなどを通じて、「聞こえたい」モチベーション・「聞こえる!」喜びを実際に感じていただき、使用される方ご自身が「聞こえのケアをしたい」と決意されて初めて販売やご契約の案内をさせていただいています。「納得していない方には売らない」…商売としては少しおかしな考え方かもしれませんが、「最高の聞こえからはじまるいろどりゆたかな人生」を提供するのが私たちの使命であり、願いでもあります。
メガネの田中・聞こえの田中では補聴器に関するさまざまなご相談が可能です。