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スポーツサングラスとは?購入時の注意点を解説

マラソンやゴルフなど、屋外でスポーツするときはスポーツ用のサングラスをかけている人は多いものです。
しかし、普段視力矯正のためにメガネやコンタクトレンズを使っている方は、どうしたら良いのでしょうか。

実は、スポーツ用のサングラスは度付きにすることができるのです。
ここでは、スポーツサングラスにはどういう機能があるのか、また度付きのスポーツサングラスの選び方などをイチからご説明いたします。

度付きスポーツサングラスとは?

普段目が悪い方は、度付きのスポーツサングラスを使うことで、競技がかなり快適になります。

そもそも、「スポーツサングラス」とはいったいどんなサングラスなのでしょうか。
まずは、度付きのスポーツサングラスと、一般のメガネやサングラスとの違いをご説明いたします。

スポーツ向きのレンズ搭載

スポーツサングラスのレンズには、スポーツに適した様々な機能が搭載されています。

紫外線をカットする「UVカット」機能にはじまり、まぶしさをカットする「偏光」機能や、紫外線の量によって色が変わる「調光」機能など、アウトドアスポーツをよりプレーしやすくするための機能が備わっています。

激しく動いてもズレにくい

フレームの形やデザインも、一般のサングラスとは異なります。

スポーツサングラスは、より顔に沿ったフレーム形状となっており、激しい動きにもズレにくい作りです。
様々なフィッティングパーツもあり、一人一人の顔にぴったり合うように、テンプルや鼻当てパッドを調整することができます。

その他、安全にプレーできるように、汗止め、ゴーグルキット、コード、イヤーパッドなどが付属しているものもあります。

度付きのスポーツサングラスは可能?

スポーツサングラスを度付きにするメリットは、たくさんあります。

・普段使いのメガネより丈夫
・オーバーグラス (メガネの外からつけるサングラス)より視界が広い
・コンタクトをつける必要がない
・目の負担を減らせる
・重さは度なしのスポーツサングラスとほぼ変わらない

目の悪い方がスポーツをする時、度付きスポーツサングラス以外だと「普段のメガネのままプレーする」、「オーバーグラス」、「コンタクトをした上でサングラス」の3つが選択肢になります。

普段使いのメガネは、UVカット効果が無いほか、スポーツ用に作られていないためズレが気になります。
また、構造もスポーツ用サングラスより丈夫では無いため、軽い運動程度なら問題ないかもしれませんが、しっかり体を動かす時には普段使いのメガネは避けたほうがいいでしょう。

オーバーグラスの場合、サングラス自体の視界は広くても、メガネのレンズの外はぼんやりと見えてしまうというデメリットがあります。
また、メガネとオーバーグラスを重ね付けすると重く、動くとズレもあるので、スポーツに打ち込みたい方には向いていません。

また、コンタクトレンズの上からサングラスをかけると、コンタクトとサングラスの二重の負担が目にかかります。
さらに、コンタクトをつけていると目が乾燥したり、ゴミが入って目がゴロゴロしてしまったりすることも。

そのため、目の悪い方がしっかりスポーツに取り組みたい場合は、度付きスポーツグラスがもっとも良い選択肢と言えます。
なお、度付きサングラスは、度の入っていないスポーツサングラスと比べると若干重さは増えますが、装着してみるとほとんど違いは感じられません。

度付きにできるかは店舗次第

スポーツサングラスを度付きにできるかどうかは、そのお店次第です。
レンズが左右に分かれている2眼タイプであれば対応できることが多いようです。

店舗によっては、左右のレンズが中央でつながっている1眼タイプでも度付きにしてもらえます。
また、ある程度の度数までは対応できる、というケースもあるので、まずは相談していただければと思います。

度付きスポーツサングラスの種類と特徴

スポーツサングラスには、快適にプレーするため以下のレンズが使われることが多いです。

・偏光レンズ
・調光レンズ
・ハイコントラストレンズ

偏光レンズは、太陽の光だけではなく、地面の照り返しや水面のギラギラした乱反射も防げるレンズです。
照り返しがなくなると、視界がスッキリして足元やチームメイトの動きがよく見えますよ。

調光レンズは、紫外線の量によってレンズの色が変わるレンズです。
昼間や晴れの日など、強い光を感じ取ると、自然に色が濃くなって可視光線透過率が低くなります。逆に、曇りや夕方になると、色が薄くなって明るい視界を保てます。
こういった調光レンズは、天気が変わりやすい日や、丸1日スポーツをする場合に最適です。

ハイコントラストレンズは偏光レンズよりもレンズカラーが薄いですが、まぶしく感じる波長が短い光のみをカットすることで、視界のコントラストを高めてくれます。

また、レンズの色ごとの特徴をまとめると、以下のようになります。

・グレー系 : 裸眼での見え方に近い
・ブラウン系 : 長時間つけていても疲れにくい
・グリーン系 : 背景と対象物のコントラストが高く、モノの輪郭がはっきり見える
・ブルー系 : 暖色系の光を遮断する。気持ちを落ち着ける効果も
・イエロー系 : 太陽光が少なくても視界が明るい
・オレンジ系 : 動きのあるものを捉えやすい。排気ガスなどで視界が悪い時でもよく見える
・ピンク系 : 視界が明るく、曇天でも晴天と同様のコントラストが得られる

乱視用スポーツサングラスもある?

乱視でも、スポーツサングラスを作ることはできます。
乱視が矯正できるスポーツサングラスを作ると、空間認知の歪みが補正でき、特にゴルフ・野球・テニスなど、自分と対象物の距離感が重要なスポーツで大きな効果を発揮します。

作り方は基本的には普通のメガネと同じです。視力測定を行ない、ご自身の見え方に合わせたサングラスを作ります。

ただし、乱視の場合は作った後で度数が合わなくなることも多いので、購入後の再調整やレンズの変更が可能なお店を選ぶのがおすすめです。

女性や高齢者向け度付きスポーツサングラスも

度付きのスポーツサングラスには、女性や高齢者向けのものもたくさんあります。女性向けにメイクが付きにくいように配慮したものや、スーツスタイルに合う日常使い出来るようなデザインもあります。

さらに、老眼で普段は遠近両用メガネを使っている方のために、遠近両用のスポーツサングラスも登場しています。

度付きスポーツサングラスの選び方【シーン別】

スポーツサングラスの着用がおすすめなスポーツと、それぞれどんなサングラスが適しているかを競技ごとに解説します。

テニス

屋外でテニスをするときに度付きのスポーツサングラスを使用するのであれば、直射日光や芝からの照り返しを軽減する「偏光レンズ」のサングラスが最適です。

また、ボールの軌道を正確に掌握しなければならないので、できるだけフレームが邪魔にならない、視野の広いデザインのものを選びましょう。

特にテニスに適しているのは、次の3つに当てはまるスポーツサングラスです。

・直射日光や芝の照り返しの眩しさを遮断できる
・どの角度から見ても、視界がぼやけたり歪んだりしない
・高速で飛ぶボールの動きがはっきりと捉えられる

自転車競技・サイクリング

ロードバイクなど自転車競技では、紫外線はもちろん、強い風や雨・霧などの天候の変化や、小石や虫などの飛来物から目を守らなければなりません。
曇りにくく、防水加工がしっかりした頑丈なものを選ぶと良いでしょう。

まずおすすめなのは、道路からの照り返しを防いで視界をくっきりとさせる偏光レンズです。
また、朝から夜まで一日中走るなら、明るさの変化に対応する「調光レンズ」が役立ちます。

ゴルフ

ゴルフ用サングラスは、ボールへの視線が遮られないよう下側のフレームがないモデルがおすすめ。
また、長時間ボールを追い続けるので、目が疲れにくくボールがはっきり見えるブラウン系やグリーン系のレンズが適しています。
日差しが強いので、UVカット機能が高く、照り返しを防げる偏光レンズを選ぶと良いでしょう。

ゴルフ用のサングラスの選び方については、「ゴルフにサングラスが必要な理由とは?選び方・マナーを解説!」もご覧ください。

マリンスポーツ

マリンスポーツには、水面のギラギラした乱反射を防ぐために偏光レンズのサングラスがおすすめ。
また、海水が目に入って周りが見えなくなると危険なので、フィット感には特によくこだわる必要があります。

コントラストを高めるブラウン系やレッド系のレンズは、岩などの障害物を目立たせるためより安全です。

スキー・スノーボード

スキーやスノーボード用サングラスは、雪や風から顔を守るために目元全体をしっかり覆うものがおすすめです。
照り返しが強いので偏光レンズや、天気が変わりやすいロケーションでは調光レンズのサングラスが適しています。

また、雪は紫外線も反射させるので、UVカット効果の高いレンズを選ぶのが大切です。

ランニング

ランニングは、上下の運動が多いのでズレにくさが重要です。
テンプルに滑り止めが付いていて動かないものなど、走っていてもストレスにならないものを選びましょう。

また、長時間のランニングでも疲れにくい、軽量タイプを選ぶのがおすすめです。
レンズの色は、排気ガスなどで視界が悪くても遠くの光を通しやすい、オレンジ系のカラーが適しています。

度付きスポーツサングラスを購入する時の注意点

度付きのスポーツサングラスを購入する際には、店舗に行く前に覚えておきたい点があります。

あらかじめ店舗に確認

まず、購入予定の店舗が、そもそも度付きのスポーツサングラスを扱っているかを確認しておくのが良いでしょう。

度数を再確認

また、普段メガネやコンタクトレンズを使用している場合は、自分の度数を確認しておく必要があります。新しく購入するスポーツサングラスは、できるだけ普段使いのメガネと度数を合わせます。また、度数が分からなければ、店舗で測ってもらうこともできます。

コンタクトレンズを使用している方は、サングラスを試着する時にはコンタクトレンズを外すので、できればあらかじめ外しておくことをおすすめいたします。

店舗に行く時間帯も大切

購入にあたっては、店舗に行く時間帯も大切です。スポーツサングラスはレンズによって見え方がかなり変わるので、昼間の明るい時間帯が良いでしょう。
できるだけ、実際に使うときと同じ条件で試着するのがベストです。

スポーツサングラスは度付き・度なし、どっちがいい?

度付きのスポーツサングラスは、他の視力矯正+紫外線対策の方法よりも、プレー中のストレスがかなり少ないです。
そのため、日常的にスポーツをする方や、競技のパフォーマンスを上げたい方は、自分の視力にあったスポーツサングラスを1つは作っておくと良いでしょう。

反面、度付きのスポーツサングラスは、普段使いをするのは難しいです。
また、おひとりおひとりの視力に合わせて作るので、選べるデザインの幅は限られ、費用も高くなります。
ですから、スポーツはたまに楽しむ程度という方なら、度なしのスポーツサングラスでも十分でしょう。

度付き・度なしどちらが良いとは一概には言えませんが、自分のライフスタイルに合う、最適なサングラスを選んでください。

度付きスポーツサングラスの料金相場

メガネの田中で取り扱っているスポーツサングラスの価格は9,000円から。度付きにすると追加料金10,000円がかかるので、19,000円~となります。
ブランドや対応している競技によって、価格には幅があります。

競技の安全性やパフォーマンスにも関わるスポーツサングラスは、安ければ良いという訳ではありません。
度付き・度なし両方のメリット・デメリットを踏まえて、自分にあったものを選びましょう。

まとめ

視力が悪い方や老眼の方であれば、スポーツを思い切りプレーするためには、度付きのスポーツサングラスが大きな味方になってくれます。

ご紹介したサングラスの選び方や購入するときの注意点などを踏まえ、ご自分にぴったりな度付きスポーツサングラスを選んで、スポーツを楽しんでいただければと思います。

メガネの田中では、丁寧なカウンセリングからお客さまおひとりおひとりに最適なメガネ選びをサポートしています。詳しくは「メガネの田中独自のメガネ選び」をご覧ください。

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